ボルドー・ワインの中でも、印象的なハートのマークのラベルから、 バレンタイン・デーなどに人気のあるカロン・セギュール。そのハートのマークの由来は、18世紀にまでさかのぼります。 |
スペック |
【生産地】 フランス、ボルドー地区、サン・テステフ村 【度 数】 13 |
「わが心にカロンあり」 |
ハートのワイン |
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ハート型のシャトーのエッチングとクリーム地に赤い文字というラベル。
カロン・セギュールのシャトーを18世紀に所有していたのは、ニコラ・アレクサンドル・ド・セギュール侯爵(1697〜1755)。
当時は「カロン」であったシャトー名を「カロン・セギュール」と変更したのもセギュール侯。 |
最北端の格付けシャトー |
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カロン・セギュールのあるボルドー地方サン・テステフ村(St. Estephe)は、
大西洋に流れるジロンド川の左岸に位置します。
シャトーはサン・テステフ村の最北端にあり、格付けシャトーとして最も北に位置します。
土地のルーツは大変古く、
元はローマ時代の帝国領ゴール(現フランス)に存在していたデ・カロネスという集落でした。
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セギュール侯からガクストン家へ |
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近代の18世紀になり、ボルドー議会の議長だったマルキ・ド・セギュール侯爵が、
義父の所有であったカロン・セギュールを継いだことが、躍進の始まりでした。
アレクサンドルの息子によって1778年に売却されたカロン・セギュールは、
畑の改良と拡張が行われ、さらにワインの質が向上します。
そして1894年、現在のガクストン家に売却されました。
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カロン・セギュールの味わい |
一流の「三級」品 |
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カロン・セギュールは、ボルドー地方サン・テステフ村の中でも、
特に酸味と渋味が豊かなワインとして知られています。
近年のカロン・セギュールは一貫して良質なワインを造っており、
19世紀に定められた等級やそれに基づく価格以上の質であると言われています。
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熟成までの時間 |
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日本ではファッション性からプレゼントやイベント用として人気のあるカロン・セギュール。
熟成させるためには、短くても7年、できれば10年は必要とされています。
しっかりと熟成の進んだカロン・セギュールは、次第にまろやかさと洗練さを備えます。
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カロン・セギュールの100年 |
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ガクストン家の所有となった19世紀末からカロン・セギュールは実力を伸ばし、
1920年代には格付け一級のシャトーに匹敵するという評価を受けるようになりました。
しかし50年代から70年代まで、カロン・セギュールの質は低下します。
再び上質なワインを作るようになったのは、1982年から。
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