ドン・ペリニヨン(Dom Perignon)は、モエ・エ・シャンドン社のシャンパン。日本では「ドンペリ」との呼称が有名ですが、この名前は17世紀の修道士ドン・ピエール・ペリニヨンに由来します。 |
スペック |
【生産地】 【生産者】 モエ・エ・シャンドン 【ウェブサイト】 ドン・ペリニヨン公式ホームページ |
17世紀、修道士ドン・ペリニヨン |
酒庫係ピエール・ペリニヨン |
|
![]() |
ドン・ペリニヨンことピエール(ペトルス)・ペリニヨン(1638〜1715)は、オーヴィレール修道院の盲目の修道士でした。
ドン・ペリニヨンは、盲目ながら優れたワインの造り手でした。
栽培や収穫に関しても、ドン・ペリニヨンは先進的でした。
|
「シャンパンの父」としての伝説 |
|
![]() |
ドン・ペリニヨンは、現在のシャンパン造りの根幹とも言うべき基礎的な技術を確立するのに大きな役割を果たしました。
実際、ドン・ペリニヨンが造ったワインは評判が良く、通常の倍の値段で売れたそうです。
ドン・ペリニヨンについては、その大きな功績から様々な伝説が伝えられています。
|
ノートルダム大聖堂とオーヴィレール修道院 |
|
![]() |
オーヴィレール修道院の所在するランスは、大聖堂とシャンパンで有名な場所です。
歴代の王の戴冠式に用いるワインは、ドン・ペリニヨンの居たオーヴィレール村か、近隣のアイ村で産出されたものに限られていました。
ドン・ペリニヨンがワイン造りをしていたオーヴィレール修道院も現存しており、モエ・エ・シャンドン社が所有しています。
|
現代、シャンパン「ドン・ペリニヨン」 |
モエ・エ・シャンドン社の広告戦略 |
|
![]() |
シャンパン「ドン・ペリニヨン」を造っているモエ・エ・シャンドン社(Moet & Chandon)は、ドン・ピエール・ペリニヨン没後の1743年に設立された、伝統あるメゾンです。
モエ・エ・シャンドン社がドン・ペリニヨンを販売し始めたのは、20世紀前半のこと。
ドン・ペリニヨンは、品質の高さとモエ・エ・シャンドン社の広告宣伝戦略の巧みさから、現在のような評価を得るに至りました。
|
ヴィンテージ・シャンパン |
|
![]() |
現在のドン・ペリニヨンとかつての修道士ドン・ピエール・ペリニヨンに直接の関係はありませんが、「シャンパンの父」の名を冠するシャンパンとして、ドン・ペリニヨンの製法は質の追求に妥協がありません。 ドン・ペリニヨンは、大量生産される一般のシャンパンと異なり、作柄のいい年の葡萄のみで造られる「ヴィンテージ・シャンパン」として造られます。
このように、ドン・ペリニヨンが造られるまでには、年度と畑と原酒の各段階で選定が行われます。
|
様々なドン・ペリニヨン |
|
![]() |
ドン・ペリニヨンの種類は、以下のものがあります。 【キュヴェ・ドン・ペリニヨン】(ドンペリ白) 通常のドン・ペリニヨンです。 ピノ・ノワールとシャルドネをブレンドしています。 【ドン・ペリニヨン・エノテーク】(ドンペリ黒) ン・ペリニヨンをさらに熟成させたもの。 シャンパンは最初の熟成の後に、二度目、三度目の「偉大なる熟成(プレ二テュード)」を迎えます。 時間がかかる分、より深く熟成されたシャンパンとなります。 例えば1995年の「エノテーク」は、13年の熟成が行われています。 【ドン・ペリニヨン・ロゼ】(ドンペリ・ピンク) ドン・ペリニヨンのロゼ・シャンパンです。 原料のピノ・ノワールが特別な熟成をした年にのみ造られる希少品です。 日本では「ピンドン」などと呼ばれています。 【ドン・ペリニヨン・レゼルヴ・ド・ラベイ】(ドンペリ・ゴールド) ドン・ペリニヨンの最上級品。 澱を取り除かずに熟成させたことで、濃厚な味わいがあります。 極めて希少な品で、フランスと日本でのみ入手できます。 【ドンペリ・キュベ エノテーク】(ドンペリ・プラチナ) 「ドンペリ黒」ことドン・ペリニヨン・エノテークの30年以上前のものです。 長い熟成期間を経た、究極のドン・ペリニヨンです。 |
PAGETOP△ |