高級ウィスキーの代表的な銘柄であるジョニー・ウォーカーは、世界で最も飲まれているスコッチ・ウィスキー。最上位種の「ブルー・ラベル」は「究極」の名にふさわしい逸品です。 |
スペック |
【生産地】 イギリス、スコットランド南西部 |
ジョニー・ウォーカーの最初の半世紀 |
雑貨商ジョン・ウォーカー |
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高級ウィスキーの代表的な銘柄であるジョニー・ウォーカーは、世界で最も飲まれているスコッチ・ウィスキーです。
ジョン・ウォーカー、通称「ジョニー」は、食料品などと共にウィスキーも取扱っていました。
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ジョニー・ウォーカーの胎動 |
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ジョン・ウォーカーは1857年に亡くなりますが、後を継いだ息子のアレクサンダー・ウォーカーが、経営規模をさらに拡大してゆきました。
アレクサンダーは、1880年には首都ロンドンに拠点を移し、国内外へウィスキー販売を展開してゆきます。
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ジョニー・ウォーカーの誕生 |
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20世紀に入ると、ジョンの孫のアレクサンダー2世に代替わりします。
シルクハット蝶ネクタイ、ステッキ、赤いコートに片メガネという格好のキャラクター、「スティングマン」が生まれたのもこのときです。
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ジョニー・ウォーカーの味わい |
定番のジョニー・ウォーカー |
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ジョニー・ウォーカーのそれぞれの種類は、主に色の名前で呼ばれており、風味も大きく変わります。 【レッド・ラベル】 「レッド・ラベル」は、スカイ島のタリスカーを中心として35の原酒をブレンドしており、ハイランド・モルトの華やかさと重厚さを兼ね備えた口当たりです。 他のジョニー・ウォーカーと異なり、レッド・ラベルそのものがブレンドしてもいいウィスキーとして造られています。 【ブラック・ラベル】 「ブラック・ラベル」は、カリラを中心に12年以上熟成させたモルトを40種類ブレンドしています。 レッド・ラベルと比べ、柔らかく奥行きのある口当たりをしています。 そのバランスの良さは「ブランディングの教科書」とも言われるほど。 ウィンストン・チャーチルのお気に入りだったと言われています。 日本では、かつて「高級ウィスキー」と言えばこの「ジョニ黒」だった時代がありました。 当時の市価は、酒税法等の影響もあり、平均初任給の倍に達したとされ、物価換算で今の100倍(!)。 「サザエさん」などの漫画にもしばしば登場し、海外旅行の定番のお土産でした。 「ジョニ黒」は、年配の方には今でも蟲惑的な響きがあるのではないでしょうか。 |
色々なジョニー・ウォーカー |
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レッドとブラック以外にも、色々なジョニー・ウォーカーがあります。 【ホワイト・ラベル】 第一次大戦中には、「ホワイト・ラベル」というものも存在していました。 今はもう無いようです。 【グリーン・ラベル】 内容が他と一線を画すものとして、「グリーン・ラベル」があります。 ジョニー・ウォーカーの中で唯一グレン・ウィスキーがブレンドされていないものです。 名前の通り、海藻のような緑のイメージの香りがあります。 【スウィング】 見た目の変わったものとしては、「スウィング」があります。 これは1932年に登場したもので、輸送する船がどんなに揺れても大丈夫なように、底の丸いボトルに入っています。 アレクサンダー2世の最後の作品です。 【ゴールド・ラベル】 「ゴールド・ラベル」は、1996年に出来た高級版で、18年熟成のモルトをブレンドしており、蜂蜜のように甘くクリーミーな味わいをしています。 「クライヌリッシュ」を中心としてブレンドされ、ブレンド数は15種類に絞られています。 実は、ゴールド・ラベルは3代目のアレクサンダー2世が構想していたものでした。 当初の構想は第一次世界大戦で実現せず。 その後、後を継いだブレンダーが再度造ろうとしたものの、今度は第二次世界大戦で頓挫。 誕生するまでにそのような複雑な経緯を経ています。 |
究極のジョニー・ウォーカー |
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そして、数あるジョニー・ウォーカーの中でも「究極」と謳われているのが、「ブルー・ラベル」です。
ブルー・ラベルは、19世紀に創始者ジョン・ウォーカーが特別な顧客のためにブレンドしていたと言われるウィスキーを再現したものです。
熟成の頂点に達した古酒をブレンドしたブルー・ラベル。
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